こんにちは、株式会社ラフティーです!
ついにユニバーサルアナリティクスが来月で計測できなくなり、GA4へ移行ですね。準備は完了してますでしょうか?
そんな中、改めて「アクセス解析」について見直す機会にもなると思います。よく耳にするのが「どの数字を見ればいいのかわからない…」「結局、意味あるのか…」なんてことです。
よく使用している「Googleアナリティクス」「SimilarWeb」「Adobe Analytics」などかなと思います。
今回は、アクセス解析をする上で重要な要素、考え方を紹介いたします!
目次
ダメなアクセス解析のあるある
クセス解析をする際、陥りがちなのが「なんとなく解析」「数値を見るため解析」です。
なんとなく取得した数字を、なんとなく評価して、なんとなくWebページにフィードバックする…。
そんなロジカルではないアクセス解析は、無意味です!
- アクセス解析の目的が決まっていない
- 指標の意味を理解していない
- 比較対象がわからない
上記の3つがイケてない場合に多いアクセス解析です。
アクセス解析の目的が決まっていない
そもそもなんのためにアクセス解析するのか、あるいはなんのためにその数字を集計するのかを明確にしてから分析に着手していますか?
目的がはっきりしていないと「よくわからない数字の良し悪しをなんとなく判定する」という全く意味のない分析になります。アクセス解析は「〇〇という課題を解決したい!」「売上を伸ばしたい!」といった目的を解決するための手段です。
アクセス解析をすること自体が目的になってしまわないよう注意しましょう。
指標の意味を理解していない
アクセス解析では多くの指標が登場しますが、それらの意味を正しく理解できていすか?
指標の定義をきちんと理解し、細かい粒度に分解することで、より価値のある解析が可能となるのです。
他によく使われる指標としては、
・直帰率
・ページ/セッション
・CPC
・CTR
・CPA
などが挙げられます。
もし理解が浅い指標があればこれを機に再度インプットしておきましょう。意味を理解した上で数値を眺めてみれば、きっと新たな発見があるはずです。
比較対象がわからない
数値というのは単体では意味を持たず、他の数値と比較することで初めて意味を成します。
「なんとなくお問い合わせ率が低い気がする」というのは、考察ではなく感想です。昨年のデータや今年の目標、あるいは自社内の他ページなどと比較し、現状がどのくらい理想と乖離していて、どのくらい改善できそうかを考えましょう。
アクセス解析で重要なこと
重要な4つのことを順にご説明します!
①目的を明確にする
まずはアクセス解析をなんのために行うのか明確にしましょう。
当たり前かもしれませんが、アクセス解析は企業の大前提である「利益の最大化」を実現するために行うものです。
その上で、利益を上げるためにアクセス解析で貢献できることは何かを考えてみましょう。アクセス解析自体を「目的」として捉えるのではなく、あくまで「利益を上げるための手段」として適切に使いこなしましょう。
②Webサイトの役割と目標を決める
WebサイトにはECサイトやメディアサイト、コーポレートサイトなど様々な種類があり、それぞれ担っている役割やサイトが目指す目標も大きく異なります。
例えばECサイトであれば最終的に商品の購入を促すため果たすべき役割は「売上の増加」です。
対してサポートサイトの役割は「問い合わせ数の減少」や「カスタマーサポートの人件費削減」などになるでしょう。
Webサイトの役割が見えてきたら、それを具体的な数値目標に落とし込みます。
具体的には「売上○円増加」や「年間問い合わせ数○件増加」などです。
③課題の明確化
具体的な数値目標が設定できたら、それぞれの指標について詳細に解析していきます。
例えば新規購入者数は、
新規購入者数 = 新規ユーザーの購入率 × 新規ユーザーのPV数
とさらに細かい粒度へ分解できます。
それぞれの数値を取得することで、新規ユーザーの購入率が低いことが問題なのか、そもそも新規ユーザーの流入が少ないことが問題なのかを確認することが可能です。
その際ただ数値を眺めるだけではなく、過去の数値や別商品の数値などと比較するようにしましょう。
また、直接分解できない指標から課題が見つかることもあります。CVRがなかなか上がらない原因を調べるため、CVボタンのあるページを調査することを考えます。
調査の結果CVボタンまでスクロールしてくれたユーザーが少なければ、ファーストビュー内での興味喚起に失敗していることが推測されます。
このように、それぞれの指標は見えないところで密接に関係しあっています。
視野を広く持ち、フラットな目線でサイトを眺めることも必要です。
④課題解決のための対策
具体的な対策案を考え、実行していきます。
PV数が少ない場合は、SEOや広告出稿、メルマガ配信などで流入ユーザーを増やします。
コンバージョン率が低いならば、サイト内の導線改善やキャンペーン企画、フォーム改善の実装などが有効でしょう。社内リソースや費用などを鑑みて、現実的な手法に落とし込んでいきます。
まとめ
何か少しでも新しい気づきが得られたら幸いです。
アクセス解析は目的がないと、あてもなく数字を眺めているだけになります。目的、目標を設定し、課題を対策するまでが最低限必要なことです。
ぜひ「売上を伸ばすためにアクセス解析でできることはないか?」という視点を忘れずに、ロジカルな分析を意識しましょう!